ディフェンシブ株とは
- ディフェンシブ株は景気の影響を受けにくい業種の株式
- 代表セクターは生活必需品・公益・ヘルスケア・通信
- 景気後退期のリターンは市場平均を上回る傾向
- 景気拡大期には物色が遅れ、相対パフォーマンスで劣後しやすい
ディフェンシブ株(Defensive Stocks)とは、景気変動の影響を受けにくく、安定した業績と配当を維持しやすい企業の株式を指します。対義語は景気敏感株(シクリカル株)で、自動車・素材・半導体など景気サイクルに業績が大きく左右される銘柄が含まれます。
代表セクターの特性
| セクター | 米代表銘柄 | 特徴 |
|---|---|---|
| 生活必需品 | P&G、コカ・コーラ、ウォルマート | 日用品・食品で需要が一定 |
| 公益 | NextEra、Duke Energy | 規制料金、安定配当 |
| ヘルスケア | J&J、アボット、ファイザー | 医療需要は景気非依存 |
| 通信 | Verizon、AT&T | 固定料金、高配当 |
| 廃棄物・インフラ | Waste Management | 契約型収益、不況耐性 |
日本株のディフェンシブ銘柄例
- 食品:味の素、キッコーマン、明治
- 医薬:武田、第一三共、アステラス
- 通信:NTT、KDDI、ソフトバンク
- 電力・ガス:東京電力、東京ガス、大阪ガス
ディフェンシブ株の価値は「長期保有での配当再投資」にあります。配当込みリターンで評価すると、過去20年のS&P500におけるディフェンシブセクターは、総合指数とほぼ同等かそれ以上の成績を収めています。
組み入れのタイミング
典型的な景気サイクルに対するディフェンシブ株の強弱を、4局面モデルで整理します。
景気後退の入り口でディフェンシブに全振りしても遅いことが多い。市場はリセッションを織り込みながら下げ、ディフェンシブもある程度売られます。真価を発揮するのは下落局面後半から回復初期にかけての守備力です。
陥りやすい誤解
- 「下落しにくい」≠「下がらない」
- 長期の配当再投資が肝
- 金利上昇時は相対的に弱含む
- セクター内でも強弱あり
- 絶対に下がらない守りの資産と誤解
- 高配当だけで選ぶ
- 金利低下前提で買う
- タバコ・酒・ギャンブルを一律忌避
ポートフォリオへの組込み
伝統的な「株60:債券40」ポートフォリオに、ディフェンシブ株を組み込む例を示します。
| リスク許容度 | 株式 | 債券 | うちディフェンシブ比率 |
|---|---|---|---|
| 保守的 | 40% | 60% | 50% |
| 中庸 | 60% | 40% | 30% |
| 積極 | 80% | 20% | 15% |
- 定期的にリバランスして比率を保つ
- 配当再投資で複利効果を改善
- セクターETF(XLP、XLU、XLV等)で手軽に分散
- 日本株・米国株のディフェンシブを組み合わせて地域分散