メインコンテンツへスキップ
投資の基礎

寄附金控除2026|認定NPO・公益法人への寄附で節税

所得控除と税額控除の選択、認定NPO法人・公益法人・政治団体への寄附の違い、ふるさと納税以外の節税ルートを実例で解説します。

寄附の領収書と確定申告資料を整理する女性
寄附金控除では、寄附先の区分、領収書、所得控除と税額控除の違いを確認します。

寄附金控除とは

この記事のポイント
  • 認定NPO・公益法人・政治団体等への寄附で所得控除または税額控除を選択
  • 税額控除は寄附額の40%まで還付されることも(条件あり)
  • ふるさと納税以外の社会貢献的節税ルートとして活用可能
  • 対象寄附先か事前確認必須。領収書必須

寄附金控除は、特定の団体・個人への寄附に対して所得税・住民税を軽減する制度です。ふるさと納税が同じカテゴリで最も知られていますが、認定NPO法人や公益法人への寄附でも同様の節税が可能です。社会貢献と節税を両立できる仕組みとして注目されています。

所得控除と税額控除

寄附金控除には2つの方式があり、納税者が有利な方を選択できます。

所得控除

寄附金控除額 = 寄附金額 − 2,000円(総所得金額の40%が上限)

これを所得から差し引き、所得税・住民税を軽減。所得が多い人に有利。

税額控除

所得税額控除 =(寄附金額 − 2,000円)× 40%(所得税額の25%が上限)

所得税額から直接差し引く。所得が低〜中程度の人に有利。

対象となる寄附先

寄附先 所得控除 税額控除
国・地方公共団体(ふるさと納税含む) ×
認定NPO法人
公益社団法人・公益財団法人 ○(PST要件満たす場合)
学校法人(個人立私立学校)
社会福祉法人
政治団体・政党
赤い羽根共同募金 ×
PST要件とは

パブリック・サポート・テスト(広く一般から支援を得ているか)の要件を満たす公益法人だけが税額控除の対象になります。寄附先のホームページや所轄庁の認定状況で確認可能です。

所得控除vs税額控除

判定基準

所得税限界税率が40%以上なら所得控除が有利、40%未満なら税額控除が有利。

課税所得 所得税率 有利な方式
〜195万円 5% 税額控除(圧倒的に有利)
195万〜330万円 10% 税額控除
330万〜695万円 20% 税額控除
695万〜900万円 23% 税額控除
900万〜1,800万円 33% 税額控除(僅差)
1,800万〜4,000万円 40% 同等
4,000万円超 45% 所得控除

所得別シミュレーション

例:認定NPO法人へ年間10万円寄附

課税所得500万円(所得税率20%)の人の場合:

  • 税額控除選択:(10万 − 2千) × 40% = 39,200円の所得税減
  • 所得控除選択:(10万 − 2千) × 20% = 19,600円の所得税減
  • 税額控除が約2倍有利

住民税

住民税側でも控除あり。寄附金額の最大10%(都道府県民税4%+市区町村民税6%)。地方自治体が条例で指定した寄附先のみ住民税対象。

確定申告手順

  1. 寄附先から「寄附金受領証明書」を取得
  2. 税額控除を選ぶ場合「認定NPO法人寄附金特別控除額の計算明細書」も準備
  3. 確定申告書第一表「寄附金控除」欄、第二表「税額控除」欄に記載
  4. 受領証明書を添付

確認ポイント

  • 2,000円の足切り:合計寄附額から2,000円を引いた額が控除対象
  • 領収書の保管:確定申告期間後5年間の保存義務
  • 会員費・寄付金の区別:対価性のある会員費は寄附金控除対象外
  • 政治献金の制限:個人寄附は年150万円・政党1団体50万円までなど別途規制
  • 株式寄附:含み益のある株式を直接寄附する高度なスキームもあるが税理士相談が必要

まとめ

寄附金控除はふるさと納税以外にも様々な選択肢があり、社会貢献と節税を同時に実現できます。所得税率により有利な方式が変わるため、自分の課税所得を確認した上で選択することが重要です。寄附先の認定状況の確認と領収書の保管を確実に行いましょう。

参考情報

2件

本記事は情報提供を目的とした一般的な解説であり、投資助言ではありません。 記載内容は執筆時点の情報です。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。 詳しくは投資情報に関する免責事項をご確認ください。