日立はデジタルだけでなく送配電、鉄道、産業インフラを持ちます。Lumadaの売上だけでなく、各事業の利益率とキャッシュフローを確認します。
パワーグリッドの受注残は成長余地ですが、納期、原材料、人件費、前受金で利益計上時期が変わります。
事実と次の確認項目
| 確認項目 | 事実・状態 | 読み方 |
|---|---|---|
| 3Q売上収益 | 2兆7,143億円 | 前年同期比10%増 |
| 調整後EBITA | 3,462億円 | 644億円増 |
| 利益率 | 12.8% | 1.4ポイント改善 |
| コアFCF | 2,891億円 | 前受金の影響あり |
| 需給 | 取得不可 | 決算後確認 |
Lumadaと大型インフラを利益率で接続する
デジタルサービスは継続収入と高い利益率が期待されますが、買収した事業との統合費用や人件費も確認します。
送配電の前受金はキャッシュフローを押し上げても、売上・利益とは時期が異なります。受注残、前受金、利益率を分けます。
株価が上がりやすくなる条件
材料が売上・利益・キャッシュフローへ届く状態を確認します。
- Lumada関連売上が利益率改善を伴う
- 送配電の受注残が高採算で売上化する
- 鉄道・モビリティの大型案件が計画どおり進む
- GlobalLogic等の統合効果が具体化する
- コアFCFが一過性前受金を除いても改善する
買わない理由と下落条件
強気材料より先に反対材料を点検します。
- Lumadaの定義拡大で実態が見えにくくなる
- 大型案件の工期遅延・原価上昇が発生する
- 買収統合やのれんの減損が生じる
- 前受金によるCF改善を継続利益と誤認する
- 海外人件費と為替が利益率を押し下げる
- 受注残が売上化されるまで時間がかかる
- 決算後にVWAPを割る
次の決算・開示で確認する順序
予定株数と許容損失が未指定のため最大損失は算出不可です。リアルタイム価格、板、歩み値、VWAPを取得できない段階では固定価格のエントリー条件を示しません。
| 対象 | 確認項目 | 扱い |
|---|---|---|
| デジタル | Lumada売上・利益率 | 定義を確認 |
| エナジー | 受注残・採算 | 前受金と分ける |
| モビリティ | 案件進捗 | 引当を確認 |
| CF | コアFCF | 一過性を除く |
| 需給 | 初値・VWAP・出来高 | 成立後に判定 |
上昇・横ばい・下落の3シナリオ
| 見方 | 想定 | 確認すること |
|---|---|---|
| 上昇 | デジタルと送配電が同時増益 | 事業別利益率 |
| 横ばい | 受注増を費用が相殺 | 人件費・投資 |
| 下落 | 大型案件の採算が悪化 | 引当・計画修正 |
根拠から分かること
テーマより、事業別利益率とキャッシュフローの持続性を見ます。
次の決算で採算を確認するまでは【B】です。
次の決算で確認すること
- Lumadaの売上・利益率
- 日立エナジーの受注残
- 大型案件の引当
- コアFCF、決算後需給
あわせて確認する記事
同じ判断を別の角度から確認するため、以下の記事もあわせて読むと、金利、物価、税金、制度の見落としを減らしやすくなります。
参考情報
4件- 株主・投資家向け情報 (新しいタブで開く) 日立製作所
- 適時開示情報閲覧サービス (新しいタブで開く) 東京証券取引所