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投資の基礎

相続税の基礎控除と申告要否判定2026

相続税の基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人)、各種特例(配偶者・小規模宅地)、申告要否のチェック方法を実例で解説します。

不動産・預貯金・有価証券・保険と相続関係を整理する家族と税務担当者
相続税は、相続人の範囲、財産評価、債務、基礎控除、申告期限を順に整理します。

相続税の基本構造

この記事のポイント
  • 基礎控除=3,000万円+600万円×法定相続人数
  • 遺産総額が基礎控除内なら相続税ゼロ+申告不要
  • 配偶者は1.6億円または法定相続分まで税額ゼロ
  • 小規模宅地特例で自宅の土地評価を80%減できる

相続税は、亡くなった方(被相続人)の財産を相続した方に課される税金です。多くの世帯では基礎控除の範囲内で完結しますが、不動産・上場株式の評価次第で課税対象になることがあります。

基礎控除の計算

基礎控除 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数

法定相続人数 基礎控除額
1人(配偶者のみ) 3,600万円
2人(配偶者+子1人) 4,200万円
3人(配偶者+子2人) 4,800万円
4人(配偶者+子3人) 5,400万円
5人 6,000万円

申告要否のチェックリスト

遺産総額の把握

  • 不動産(土地・建物)の路線価・固定資産税評価額
  • 金融資産(預金、株式、投資信託、暗号資産)
  • 生命保険金(500万円×法定相続人数まで非課税)
  • 退職手当金(同上)
  • その他財産(自動車、貴金属、書画骨董)
  • マイナス:債務(借入金・未払金)、葬式費用

申告要否の判定

遺産総額(プラス財産−マイナス財産)が基礎控除以下なら申告不要。超えている場合は申告必要

配偶者の税額軽減

配偶者が相続する場合、以下のいずれか大きい金額まで税額がゼロになります:

  • 1億6,000万円
  • 配偶者の法定相続分(通常1/2)

遺産2億円・配偶者と子で相続:

  • 配偶者の法定相続分:1億円
  • 1.6億円との比較で大きい方は1.6億円
  • 配偶者が1.6億円まで取得 → 配偶者の相続税ゼロ
  • 残り4,000万円を子が相続 → 子に相続税

小規模宅地等の特例

居住用・事業用の宅地は、一定条件で評価額を最大80%減額できる強力な制度。

特定居住用宅地等

  • 限度面積:330m²
  • 減額割合:80%
  • 適用要件:配偶者または同居親族(または家なき子)が取得

特定事業用宅地等

  • 限度面積:400m²
  • 減額割合:80%
  • 事業承継・継続要件あり

貸付事業用宅地等

  • 限度面積:200m²
  • 減額割合:50%

例:自宅土地評価3,000万円

小規模宅地特例適用 → 評価額3,000万 × (1 − 0.8) = 600万円に圧縮。

相続税のシミュレーション

例:遺産1億円・配偶者+子2人

  • 基礎控除:4,800万円
  • 課税遺産総額:1億 − 4,800万 = 5,200万円
  • 法定相続分通り:配偶者2,600万、子1,300万×2
  • 各人の税額計算(配偶者は税額軽減でゼロ、子は税額発生)
  • 合計相続税:約385万円程度(特例適用前)

確認ポイント

  • 申告期限:相続開始から10ヶ月以内
  • 納税:原則金銭一括納付。延納・物納の特例あり
  • 暦年贈与の7年加算:相続前7年以内の贈与は相続財産に加算
  • 名義預金:被相続人の財産から子・孫の名義口座へ移したものは課税対象に
  • 暗号資産・海外資産:時価評価で計上必須

まとめ

相続税は基礎控除と各種特例で多くの世帯では実質ゼロですが、不動産価額の上昇や金融資産の増加で、想定外に課税対象になるケースが増えています。生前から遺産総額を概算で把握しておき、必要に応じて生前贈与・遺言書作成・小規模宅地特例の要件確認を進めることが一つの目安になります。

最後に確認するポイント

特例適用時は基礎控除超でも申告必要

配偶者控除や小規模宅地特例で税額がゼロでも、特例の適用には申告書提出が必須。基礎控除超の遺産があり「特例で税額ゼロ」のケースは申告漏れに要確認。

二次相続に確認

配偶者が大きく取得すると、その後の二次相続(配偶者死亡時)で子の相続税が増える可能性。一次・二次合算でのシミュレーションが必要です。

参考情報

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本記事は情報提供を目的とした一般的な解説であり、投資助言ではありません。 記載内容は執筆時点の情報です。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。 詳しくは投資情報に関する免責事項をご確認ください。