総合商社の利益は商品価格だけでなく、生産量、販売契約、為替、持分法利益、投資先の減損で変動します。
自社株買いは支援材料になり得ますが、取得上限、進捗、消却、投資後のキャッシュ余力を確認します。
事実と次の確認項目
| 確認項目 | 事実・状態 | 読み方 |
|---|---|---|
| 決算予定 | 8月3日14時 | 公式IR |
| 資源 | LNG・銅・原料炭 | 価格と数量 |
| 非資源 | 食品・電力・モビリティ等 | 利益率・CF |
| 還元 | 配当・自己株取得 | 実施状況 |
| 需給 | 取得不可 | 場中発表後確認 |
資源価格を数量・契約・為替へ分解する
資源価格が上がっても販売数量減少やコスト増で利益が伸びない場合があります。会社前提価格と実勢、数量、単価を分けます。
投資先売却益や減損は四半期利益を大きく動かします。基礎営業キャッシュフローと一過性損益を確認します。
株価が上がりやすくなる条件
材料が売上・利益・キャッシュフローへ届く状態を確認します。
- LNG・銅・原料炭の価格と生産量が計画を上回る
- 非資源事業の利益とCFが改善する
- 投資先の減損が抑制される
- 営業CFが投資と還元を賄う
- 自社株買いの取得・消却が計画どおり進む
買わない理由と下落条件
強気材料より先に反対材料を点検します。
- 資源高が株価へ織り込まれている
- 商品価格下落や生産障害が発生する
- 投資先で減損・評価損が生じる
- 大型投資でフリーCFが悪化する
- 円高で海外利益の円換算額が減る
- 自社株買いの規模が期待を下回る
- 14時発表後にVWAPを割る
次の決算・開示で確認する順序
予定株数と許容損失が未指定のため最大損失は算出不可です。リアルタイム価格、板、歩み値、VWAPを取得できない段階では固定価格のエントリー条件を示しません。
| 対象 | 確認項目 | 扱い |
|---|---|---|
| 資源 | 価格・数量・コスト | 前提差を見る |
| 非資源 | 事業別利益・CF | 安定性確認 |
| 投資 | 売却益・減損 | 一過性を除く |
| 還元 | 取得進捗・消却 | CFと比較 |
| 需給 | 14時後のVWAP | 取得後判定 |
上昇・横ばい・下落の3シナリオ
| 見方 | 想定 | 確認すること |
|---|---|---|
| 上昇 | 資源と非資源が同時増益 | 基礎営業CF |
| 横ばい | 資源増益を投資費用が相殺 | FCF |
| 下落 | 資源安と減損が重なる | 計画修正 |
根拠から分かること
資源価格だけでなく、数量、非資源、投資損益、CFを確認します。
場中決算前は【B】です。
次の決算で確認すること
- 商品別価格・数量
- 非資源の事業別利益
- 減損・売却益
- CF、還元、場中発表後需給
あわせて確認する記事
同じ判断を別の角度から確認するため、以下の記事もあわせて読むと、金利、物価、税金、制度の見落としを減らしやすくなります。
参考情報
3件- IRカレンダー (新しいタブで開く) 三菱商事
- 適時開示情報閲覧サービス (新しいタブで開く) 東京証券取引所