INPEXは原油・天然ガス価格、ドル円、生産量が業績へ直接影響しやすい資源株です。原油高と円安は一般に追い風ですが、生産制限や税負担、会社前提への織り込みによって効果は変わります。
7月22日の短期判断では、原油価格とドル円だけでなく、INPEX自身の初値、VWAP、出来高が同じ方向を示すかを確認します。
事実と未取得データを分けて確認
| 項目 | 確認できた事実 | 読み方 |
|---|---|---|
| 1Q売上収益 | 5,018億円、前年同期比6.5%減 | 販売価格低下の影響 |
| 原油販売 | 売上収益10.4%減、数量2.6%減 | 原油高だけでなく数量も必要 |
| 海外天然ガス数量 | 前年同期比4.8%増 | LNGの安定操業が支え |
| 会社予想 | 原油・為替前提を見直しレンジ化 | 一部の好環境は予想へ反映済み |
| リアルタイム需給・統計 | 取得不可・統計算出不可 | A判定は出さない |
原油高と円安が利益へ届く経路
原油・天然ガスのドル建て販売価格が上がり、円換算レートが円安になれば売上・利益の押し上げ要因になります。ただし、販売数量、契約価格の反映時期、税金、権益ごとのコストで感応度は変わります。
会社は5月13日に第2四半期累計と通期予想を修正しました。したがって、原油高という事実だけでは新材料にならず、修正後前提をさらに上回るかが重要です。
株価が上がりやすくなる条件
マクロと個別需給が同時に改善する状態を確認します。
- 原油価格が会社の修正後前提を上回る水準で推移する
- ドル円が円安方向でも、急変による市場全体のリスクオフにならない
- イクシスLNGなどの生産・出荷が安定する
- 株価が初値とVWAPを維持し、鉱業セクターも市場平均を上回る
- 8月7日予定の中間決算で予想レンジ上限に近い進捗が確認される
買わない理由と下落条件
資源株は市況が良くても企業固有要因で下がることがあります。
- 原油高がすでに株価と会社予想へ織り込まれている
- 景気後退懸念で原油需要見通しが悪化する
- 中東情勢の悪化で販売価格が上がっても生産・輸送が制限される
- 円高へ反転し円換算利益が減る
- 大型投資の遅延・費用超過や減損が発生する
- 高配当・還元期待に対して追加施策が出ない
- 信用残、板、空売り、VWAPを現時点で取得できない
7月22日と中間決算までの監視条件
予定株数と許容損失が未指定のため、最大損失は算出不可です。損切り価格は初値・当日安値・VWAPが成立した後に設定します。
| 確認場面 | 条件 | 判定 |
|---|---|---|
| 寄り前 | 原油・ドル円・鉱業気配が同方向 | B継続 |
| 寄り後 | 初値維持、VWAP上、出来高増 | A候補 |
| 失速 | 原油高でも株価がVWAP下 | C |
| 無効条件 | 生産障害、下方修正、原油急落 | D再評価 |
上昇・横ばい・下落の3シナリオ
| 見方 | 想定 | 確認すること |
|---|---|---|
| 上昇 | 原油高・円安・安定生産が重なる | 予想レンジ上限への進捗 |
| 横ばい | 原油高を数量減や織り込みが相殺 | 株価とVWAPの位置 |
| 下落 | 原油下落、円高、生産制限が重なる | 業績予想の再修正 |
根拠から分かること
INPEXは今回の候補で地合い・セクターとの関係を説明しやすい一方、企業固有の7月21日新規IRで選んだ銘柄ではありません。
原油だけを見て追わず、価格・数量・為替・需給がそろうまで【B】とします。
次の決算で確認すること
- 原油価格と会社前提の差
- ドル円と株価の同時性
- 生産量・出荷状況
- 8月7日予定の中間決算
あわせて確認する記事
同じ判断を別の角度から確認するため、以下の記事もあわせて読むと、金利、物価、税金、制度の見落としを減らしやすくなります。
参考情報
5件- 決算短信・決算説明会資料 (新しいタブで開く) INPEX
- 適時開示情報閲覧サービス (新しいタブで開く) 東京証券取引所