ロッキード・マーティン株(LMT)2026年投資ガイド:防衛銘柄の配当・成長性・地政学リスクを分析

世界最大の防衛企業ロッキード・マーティン(LMT)を徹底解説。F-35、ミサイル防衛など主力事業、配当実績、地政学的需要と投資リスクを分析。

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ロッキード・マーティンとは

ロッキード・マーティン(Lockheed Martin Corporation、ティッカー:LMT)は、世界最大の防衛・航空宇宙企業です。1995年にロッキード社とマーティン・マリエッタ社の合併により誕生し、米国防総省の最大のサプライヤーとして、戦闘機からミサイル防衛システムまで幅広い製品を提供しています。

企業概要

項目 内容
正式名称 Lockheed Martin Corporation
ティッカー LMT(NYSE)
設立 1995年(合併)
本社 メリーランド州ベセスダ
CEO ジム・タイクレット(Jim Taiclet)
時価総額 約1,200億ドル(2026年1月)
従業員数 約122,000人

主要顧客

  • 米国政府:売上高の約70%(国防総省、NASA、情報機関)
  • 同盟国政府:売上高の約25%(日本、韓国、NATO諸国など)
  • 民間:売上高の約5%

事業構造と主力製品

ロッキード・マーティンは4つの事業セグメントで構成されています。

事業セグメント

セグメント 主要製品 売上構成比
航空(Aeronautics) F-35、F-22、F-16、C-130 約40%
ミサイル・火器管制(MFC) PAC-3、THAAD、HIMARS、ジャベリン 約18%
回転翼・ミッションシステム(RMS) シコルスキーヘリ、レーダー、訓練システム 約25%
宇宙(Space) GPS衛星、極超音速兵器、宇宙輸送 約17%

F-35プログラム

F-35ライトニングIIは、ロッキード・マーティンの最大の収益源であり、史上最大の兵器プログラムです。

項目 内容
プログラム総額 約1.7兆ドル(開発・調達・維持)
生産予定数 約3,000機以上
導入国 米国、日本、韓国、英国、イタリアなど18カ国
年間納入数 約140-160機
1機あたり価格 約8,000万ドル(F-35A)

日本との関係

日本は米国に次ぐF-35の大口顧客であり、防衛協力の重要なパートナーです。

  • F-35A/B:147機導入予定(うち42機をFACO名古屋で組立)
  • イージスシステム:イージス艦搭載レーダー
  • PAC-3ミサイル:弾道ミサイル防衛

財務分析

ロッキード・マーティンの財務状況を詳しく見ていきます。

業績推移

指標 2023 2024 2025
売上高 675億ドル 710億ドル 740億ドル
営業利益 82億ドル 88億ドル 92億ドル
純利益 68億ドル 72億ドル 76億ドル
EPS 27.55ドル 30.12ドル 32.50ドル
フリーキャッシュフロー 62億ドル 66億ドル 70億ドル

受注残高(バックログ)

防衛企業の重要指標である受注残高は、将来の売上を示します。

年度 受注残高 対売上高比
2023 1,560億ドル 2.3年分
2024 1,650億ドル 2.3年分
2025 1,720億ドル 2.3年分

受注残高が2年分以上あることは、収益の安定性を示しています。政府との長期契約が多いため、景気変動の影響を受けにくいビジネスモデルです。

バリュエーション

指標 ロッキード レイセオン ノースロップ
PER 約16倍 約22倍 約18倍
PBR 約15倍 約2.5倍 約4倍
配当利回り 約2.6% 約2.3% 約1.5%

地政学と防衛需要

防衛株は地政学的緊張の高まりと密接に連動します。

世界の防衛支出トレンド

地域/国 2025年支出 前年比 GDP比
米国 8,860億ドル +3.5% 3.1%
中国 3,000億ドル(推定) +7% 1.7%
日本 560億ドル +15% 1.5%
NATO欧州 4,500億ドル +10% 2.0%目標

ロッキードに追い風となる要因

  1. 台湾海峡の緊張:日米同盟強化、F-35・ミサイル需要増
  2. ウクライナ紛争:NATO諸国の防衛費増額、弾薬補充
  3. 中東情勢:イスラエル・湾岸諸国への武器輸出
  4. 北朝鮮の脅威:ミサイル防衛システム需要
  5. 極超音速兵器競争:米中露の開発競争激化

日本の防衛費増額

日本は2027年度までに防衛費をGDP比2%に引き上げる計画です。これはロッキードにとって大きな成長機会となります。

  • 反撃能力:トマホークミサイル購入(約400発)
  • 統合防空:イージスシステム搭載艦の建造
  • 宇宙・サイバー:衛星通信、情報収集能力強化

配当と株主還元

ロッキード・マーティンは21年連続で増配を続けています。

配当推移

年度 年間配当(1株) 増配率
2022 11.60ドル +7%
2023 12.60ドル +9%
2024 13.20ドル +5%
2025 13.80ドル +5%

株主還元方針

  • 配当:フリーキャッシュフローの40-50%
  • 自社株買い:年間約40億ドル
  • 配当性向:約45%(健全な水準)

為替との相関関係

ロッキード株を日本から投資する際の為替影響を分析します。

ドル円と防衛株の関係

シナリオ 地政学リスク ドル円 LMT株価
有事シナリオ 円安(ドル高) 上昇
平時シナリオ 横ばい 安定
リスクオフ 混合 円高 上昇(安全資産化)

日本からの投資方法

  1. 米国株取引口座:SBI証券、楽天証券、マネックス証券
  2. ETF経由:ITA(iShares U.S. Aerospace & Defense ETF)
  3. 配当の二重課税:米国10%源泉徴収→外国税額控除で一部還付可能

投資リスク

防衛株特有のリスクを確認します。

主要リスク

  1. 政府予算リスク:防衛予算削減、政権交代の影響
  2. プログラムリスク:F-35のコスト超過、納入遅延
  3. 競争リスク:ノースロップ、ボーイングとの競合
  4. ESG投資からの排除:武器製造企業への投資忌避
  5. サプライチェーンリスク:部品調達難、人材不足
  6. 為替リスク:円高時の円建てリターン低下

F-35プログラムのリスク

  • エンジン問題:プラット・アンド・ホイットニー製エンジンの信頼性
  • 維持コスト:1飛行時間あたり約3.3万ドル(高コスト批判)
  • 技術的課題:Block 4アップグレードの遅延

政治リスク

防衛予算は政治的意思決定に依存します。

  • 民主党政権:社会保障重視、防衛費抑制傾向
  • 共和党政権:防衛費増額傾向(ただしトランプ政権は同盟国負担増を要求)

投資判断のポイント

ロッキード・マーティン株への投資を検討する際のポイントをまとめます。

こんな投資家に向いている

  • 安定した配当収入を求める長期投資家
  • 地政学リスクへのヘッジを考えている
  • 景気変動に左右されにくい銘柄を探している
  • 防衛産業の長期的成長を信じている

こんな投資家には向かない

  • ESG投資を重視している
  • 武器製造企業への投資に抵抗がある
  • 高成長を求めている(年成長5-7%程度)
  • 政府依存のビジネスモデルを嫌う

投資タイミングの目安

条件 判断
PER 14倍以下 + 配当利回り3%以上 買い増し検討
PER 15-18倍 + 配当利回り2.5%前後 ホールド
PER 20倍以上 + 配当利回り2%以下 利益確定検討

ポートフォリオでの位置づけ

投資スタイル 推奨配分
配当重視・ディフェンシブ型 5-8%
バランス型 2-5%
グロース重視型 0-3%

ロッキード・マーティンは、世界最大の防衛企業として安定した収益基盤を持っています。地政学的緊張が高まる現代において、防衛セクターへの投資は分散効果と配当収入の両面でポートフォリオに価値をもたらす可能性があります。ただし、ESGの観点や政治リスクを考慮した上で投資判断を行うことが重要です。


株式投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の調査と判断に基づいて行ってください。

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免責事項: 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨や投資助言を行うものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。外国為替証拠金取引(FX)および暗号資産取引は元本割れのリスクがあります。